練習の仕方(2/2)
練習の仕方について私見を書いている。この記事は前回の続き。
自分がダメなところをいかにして客観的に把握するか。一番効果的なのは一目に晒されることである。「先生」や「仲間」がいれば一番良い。
それがいない場合は、自分を客観視する環境を作るしかない。楽器だったらとにかく録音してプレイバックする。それからステージに立つ。語学だったら問題を解いて、テストを受ける。
楽器の場合、うまくいっていない原因は身体的な動作が不十分だという以外の理由はあり得ない(精神が影響する場合もそれは結局身体的動作となって現れる)。なので、まずは演奏できないところは身体的動作が把握できるくらいゆっくりなスピードからはじめて、その時の身体的動作がどんな具合かをよく自己観察するのが重要だ。
一方、かつてアレクサンダーテクニークを楽器演奏に応用した本を立ち読みしたとき、ゆっくりなスピードから練習するのはやめろ、と書いてあったのを覚えているが、自分はその意見には反対だ(演奏者のレベルにもよるのかもしれないが)。アレクサンダーテクニークについてはよく知らないので、今度じっくり読んでみようかな。
個人的な効用かもしれないが、身体を中心に考えると、過度に精神的な問題に悩まされずに済む。座っている時の左右のバランス、姿勢などが作業のパフォーマンスや精神的なストレスに与える影響は小さくない。不安や居心地の悪さのうち結構な割合は、身体由来なのではないかと思うこともある。